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株式会社GEN

コラム

改善を実現するには

 

2023.10.06.

 

西洋絵画、特に1800年代後半の印象派付近の絵が好きです。海外の美術館から展覧会がやってくる!となれば、わくわくしながら足を運びます。
歴史的価値のある絵画を見る時は、歴史・美術史に精通しているとより一層楽しめるのですが、こと細やかに「◯◯年に何があった!」などは覚えられないため、
私は「1874年 第一回印象派展開催」と「1890年 ゴッホ没」のピンポイントな年2つだけを記憶して美術館に行きます。
すると、1800年代前半の絵であれば「印象派の少し前の絵だな」とか、1900年前後の絵であれば「ゴッホより後だから、絵画がより自由になった時代の絵だな」という風に、なんとなくの美術史背景を踏まえた上で絵画を見ることができます。なんちゃってではありますが、ちょっとは深みのある鑑賞になったかなと自己満足しています。

 

この、「ポイントだけ覚える」というやり方は、業務改善などにも役立ちます。
業務改善というと、「PCの操作やいろんなケーススタディを覚えて、それをすぐ引っ張り出せるようにしなきゃならない…」と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
「確か、こんなことができた気がする」ということだけを何となく覚えていれば、そこを種にして業務改善の枝葉を伸ばすことができます。

 

例えば、PCのショートカットキー。(個人的なプチ改善になりますが)
「Ctrl + C(コピー)」とかしょっちゅう使うものであれば自然と覚えていきますが、たまにしか使わないものは忘れてしまいがちだと思います。
そんな時は「確か、こんなショートカットキーがあったな」ということだけを覚えておきます。
以前、Excelで一行チェックしたらその一行に今日の日付を入れる…ということがあったのですが、
それまで今日の日付を入力するショートカット(Ctrl + :)を使う機会があまりなく、はっきりと覚えていませんでした。
そんな時は「確かこんなのがあったはず…」と、Excelで何個かショートカットキーを試し打ちをしたりネットで調べると、すぐに答えが見つかります。
その作業をする時だけ覚えておけば、あとは忘れてしまってもまた同じように調べればOKです。

 

他にも、改善業務といえば「Excelなどのマクロ」が挙げられると思いますが、
様々なスプリクトがある上に事務作業で頻繁に使用するものは少なく、マスターするにはかなりの時間がかかると思います。
ですので、私はマクロでできること(色を塗る、セルに文字を入れる、その他…)を一通り試してみて、「マクロができること」を知ることだけに集中しました。
一通り試したあとは、「確か、マクロを使えば書式を簡単に整えられる」や「全部の行に同じ式を入れられるはず」などを何となく知っておいて、
必要になった時に、ネットでやりたいことを調べればそれを実現させることができます。(今ならchatGPTという手もありますね)

 

「こんな改善がしたい!」と思った時は、どうすればその改善が叶うのか…
「確かこんなことができた気がする」を何となく覚えておくだけで、その実現の幅はぐっと広がります。

 

 

Y.H