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株式会社GEN

コラム

リスクマネジメントと組織力

2022.12.06.

 

「理想的なリスクマネジメント」とは、どのようなマネジメントでしょうか。
当然、一番は問題や損失を発生させないことですが、現実的ではありません。
理想的なリスクマネジメントとは「チームメンバーがリスク感覚を持ち、リスクマネジメントに対して自主的に取り組む状態」だと思います。

 

人は、自分に関連のある物事に強い関心を示します。これはリスクマネジメントも同様で、「会社のルールだから実行する」などの意識で取り組むと、積極的な行動が望めなくなります。大切なことは、チームメンバーが「リスクマネジメントに取り組むことが、自分自身のためになる」と考えることです。

 

では、他人事ではなく、自分事として取り組んでもらうには、どうしたら納得してもらえるのでしょうか。人が納得するために大切なのは「納得できる意味付けや理由付けがあるか」だと思います。そのためには、相手の立場になり、相手が理解できる表現をすることが大切です。お互いが相手を理解しようとする意志を持てば、協力や譲歩が得られるようになります。なぜなら人は、「何かをしてくれた人に対して、何かを返そうとする意識」が働くからです。

 

GENの行動方針のひとつに「共に寄り添う共感力」があります。主婦やブランクのあるメンバーが多いGENでは、多様性のあるメンバー同士の関係から生み出す影響力が相乗効果となり、お互いの強みを生かすことで、新しい価値を生み出したり、足りない部分を補足したりして、個人で働く以上の成果を生み出しています。複数の人が共同作業をする場合には、お互いの空間や作業の「間」において、お互いに補完し合うことが基本となりますが、こちらもGENではOJTだけでなく、必要に応じたミーティングやマニュアルの改善、ジョブローテーション等を行うことで、認識の共通化を図っています。チームで目標や将来像・価値観などを共有することで、チームメンバーが同じ方向を向くための土台が築かれ、組織力が強くなります。

 

チームとは、同じ目的を共有した複数の人の集まり、言わば、同じ目標に向かう味方同志です。チーム全員でリスクマネジメントや目標に向かって、取り組んでいこうと思います。

 

B.F

 

参考文献:田中 博英(2017)『マネジメントスキル養成講座』 株式会社ミライフ