カブース国王(スルタン・カブース) 追悼

オマーン2020.01.13

2020年1月10日(イスラーム暦1441年5月14日)、半世紀に及び国王としてオマーンを奇跡的発展に導いたカブース国王
(السلطان قابوس بن سعيد)が崩御されました。


その人格と卓越した分析・交渉能力、先見性は、世界中の指導者から尊敬を集め、中東地域だけにとどまらず、世界の平和と協調において、多大なる貢献を残してきました。


また、国王は、「過去を持たない国に未来はない」という信念のもと、文化遺産の保存と育成にも力を注いでこられました。

古い慣習にとらわれない改革者でありながら、歴史や文化、宗教を尊重し、そのことが類まれなるバランス感覚と品格ある価値観に影響を与えているようにも思います。


後継者は、国王が生前記した書簡に託され、ハイサム遺産文化大臣が指名されました。
有力視されていたアスアド国王代理ではなく、遺産文化大臣であるハイサム氏が指名されたところにも、カブース国王の価値観が表れているのかもしれません。


国際社会は、偉大なる指導者を失いましたが、カブース国王の功績とその精神は、あらゆる指導的立場にある人にとって普遍的な指針となるに違いありません。

 


なお、1月14日から16日まで、東京広尾のオマーン大使館にて、記帳台が設けられるということです。

 


参考)カブース国王の功績を詳しく知りたい方には、以下がお薦めです

「玉座の改革者(A Reformer on the Throne)」
著者:セルゲイ・プレハノフ
訳者:遠藤晴男

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